七十三番札所【出釈迦寺】と奥の院【捨身ヶ嶽禅定】我拝師山(481m)に歩いて登る

じっくり時間をとらないと行けないと思いまして、この日は出釈迦寺と奥の院だけの参拝です。
調べてみるとバイクで捨身ヶ嶽まで行かれている写真をみつけたので、私たちもバイクで行ってみることにしました。

四国霊場第七十三番札所・出釈迦寺

表参道の石段と坂を上る途中の展望台からの眺めです。
瀬戸大橋も見えます。
標高約100m。
第七十三番札所 我拝師山 求聞持院 出釈迦寺
〒765-0061 香川県善通寺市吉原町 1091
☎ 0877-63-0073
宗派:真言宗御室派
本尊:釈迦如来
駐車場:無料(門前駐車場・4台/第一駐車場・約30台/第二駐車場・約20台)
出釈迦寺駐車場
七十二番札所の曼荼羅寺から550m、車で3分、坂を登っていくと出釈迦寺の駐車場に到着します。



脚の不安な方は石段横の道を通って第二駐車場に駐車し、捨身ヶ岳遙拝所に行けます。
そのまま石段を20段弱降りると境内に出ます。

第一駐車場の前にはこのような注意書きがあります。
参拝の際は表参道登って山門くぐって参拝しましょう。
表参道と山門

最初10段の石段を登ります。
坂を登ります。
途中に展望台もあります。



坂を登り、
5段石段を登り、
坂を登り、
最後山門まで16段の石段を登って境内に到着です。
駐車場からは5分弱です。
※最後の山門に向かう石段は工事中で迂回路の場合があります。
本堂

三羽雀

お大師様の父方の佐伯氏が家紋に使用していたことに由来するとのこと。
かわいいですよね。
八十七番札所の長尾寺で見つけてファンになりました。
仏足


大師堂

納経所

捨身ヶ嶽遙拝所

石段を20段弱登ると捨身ヶ嶽遙拝所に着きます。


思っていたよりも距離や標高があったので、これから歩いて向かうのにひるみました。
鐘楼

捨身ヶ嶽遙拝所から出て第二駐車場に向かうところにあります。
希望の鐘とよばれています。 捨身ヶ嶽にある鐘は天空の鐘とよばれています。
希望の鐘の賽銭箱の前にはかわいいわんちゃんがいます。
愛犬家にはたまりません。


捨身ヶ嶽禅定(出釈迦寺奥の院)へのアクセス
捨身ヶ嶽(奥の院)禅定・参道口駐車場からスタート

出釈迦寺から捨身ヶ嶽参道口駐車場までは徒歩で約5分です。
ここまでは車で来れたみたいです。急坂もなく、普通に運転で来れます。

この先も車は進めますがもうすでに急坂です。
運転に自信のない方はこの駐車場に停めていきましょう。
登りはもちろんしんどいですが、帰りの下りもちょっとしんどそうです。


柳の水駐車場

ただし、ここまででも坂の勾配はかなりきついです。
参道口駐車場から徒歩では10分弱位でしょうか。



捨身ヶ嶽への有料道路(600円)
本来はバイクで捨身ヶ嶽禅定まで登る予定でしたが、出釈迦寺の納経所で四駆の軽自動車しかお勧めできないと言われた時点で断念しました。過去に第二十一番札所の太龍寺の林道をバイクで行った際、ラストのものすごい勾配の急坂でヒーヒー言いましたので。バイクのエンジンが壊れるかと思いました。



旧へんろ道

途中、旧へんろ道があります。


きつい勾配の坂が続きます
しばらく歩くと元の舗装道路に戻ります。
勾配のきつい坂がまだまだ続いています。
見上げると捨身ヶ嶽の屋根らしきものが見えてきました。



あと少しですね。
後ろに見えるのが四国百名山のひとつ、我拝師山です。(標高481m)
捨身ヶ嶽山上駐車場

捨身ヶ嶽の駐車場に到着しました。
ここより先に駐車する場合は1000円かかります。
捨身ヶ嶽山門



標高約380m。
日頃たいして運動していない一般的な四十代半ばの夫婦のタイムです。それにしても坂の勾配がきつかったです。
捨身ヶ嶽禅定(出釈迦寺奥の院)


元々はここが札所だったそうです。1920年、大正時代に麓に移されたのだそう。現在は出釈迦寺の奥の院となっています。
捨身ヶ嶽の納経は出釈迦寺でできるようですが、私たちはうっかりして下山後そのまま帰ってしまいました。またいつか拝みに来ます。(香川県民です)


讃岐平野が一望できます。少しガスがかかっていたのが残念です。
それにしても標高380mからの眺めは素敵ですね。


登山中に見えていた黄金色は釈迦如来様でしたか。

ちょっと待って!!!
徒歩で30000回参拝されてる方がいらっしゃるんですけど。一年って365日ですよね。凄すぎて驚きました。

捨身誓願之聖地まで崖を登る
御行場入口
根本御堂の横にあります。

きっとここから御大師様の修行の地へと向かうことができるのですね。

中に入ると警察予備隊時代の落書きがたくさん残されていました。
昭和25年(1950年)に警察予備隊の創隊に伴い善通寺訓練所が開設されたそうです。
現在の陸上自衛隊善通寺駐屯地です。
善通寺駐屯地は、明治31年に旧陸軍第11師団(初代師団長・乃木希典)以来の伝統ある駐屯地です。
乃木将軍は第七十六番札所 金倉寺を宿泊所としていました。

崖と鎖場

いきなり崖です。
高所恐怖症気味で運動神経の悪い嫁(四十代後半)は登れるのでしょうか。


人生二度目の鎖場です。(小豆島の笠ヶ瀧寺で経験あり)
これだけしっかり打ち込まれていたら大丈夫でしょう。

鎖のない崖もあります。
とりあえず滑り落ちないように慎重に登っていきました。


捨身誓願之聖地

根本御堂から登ること約6分、聖地に到着しました。
出釈迦寺からは約50分で到着しました。(根本御堂でお参りした時間を含みます)


我拝師山(標高481m)
我拝師山の三角点へ
御大師様の聖地を拝んで帰る予定でした。

まだ先に続いていたので何かあるのかと崖を登りつづけました。
途中から道がよくなり、ハイキングコースのようになってきました。
これはきっと我拝師山の頂上に向かって登山しているのだ、と気づきました。
もう引き返すか、せっかくなので三角点登頂しとくか悩みましたがすすみました。
登山すること誓願之聖地から約15分、根本御堂から約20分。
出釈迦寺からは1時間15分で到着しました。



崖と急勾配の坂を下山する
崖は登りよりも下りのほうが滑りそうで怖いです。慎重に慎重に下りました。

捨身誓願之聖地から根本御堂を見下ろした図です。
正面に見えるのは中山でしょうか。

我拝師山の三角点から捨身ヶ嶽山門まで下山は15分でした。

縦走ルートにもなっているようです。
まだまだ下りは続きます。坂の勾配がきついのでものすごくしんどいです。筋肉痛になるのはまちがいないです。

無事に下山できたので御神木のひのきにお礼を言いました。
出釈迦寺から捨身ヶ嶽禅定、我拝師山の三角点行って出釈迦寺第一駐車場まで戻るコース(出釈迦寺の参拝時間は含みません)で約二時間でした。
今回一番驚いたことはシニアの方が元気に登っていることです。崖を登るのは厳しいかもしれませんが、普通の坂もかなりの急勾配なのに多く方が登山されていました。平日でもありましたしたまたまかもしれませんが、この日の私たちがすれ違った捨身ヶ嶽の参拝客は私たち夫婦が一番若かったと思います。
あと、無事下山したら出釈迦寺の納経所で捨身ヶ嶽の納経印をもらうのを忘れないようにしましょう。私たちはおもいっきり忘れて帰ってしまいましたのでまた急勾配の坂と崖と鎖場に挑戦しようとおもいます。



