香川県東端から大坂峠を越えて三~一番札所【徳島・歩き遍路】
東かがわ(香川県の東端)から一番札所の霊山寺(徳島県板野町)までは大坂峠を越えて歩けそうです。霊山寺の最寄り駅から東かがわまでも電車一本で戻って来れます。
香川県の東端から徳島板野町、鳴門市まで歩き遍路してきました。
讃岐相生駅(香川最東端の駅)
香川県最東端の無人駅、讃岐相生駅を出発場所に決めました。
一番札所 霊山寺の最寄り駅は坂東駅で、ここまで高徳線で一本なのですが、運行数がとても少ないので時刻表と相談が必要です。
隣の引田駅(約3km)は特急も停まるのでほぼ一時間に一本で乗れるのですが、特急運賃で1,000円以上高くなります。
(例)坂東→讃岐相生(大人260円)
坂東→引田(乗換1回特急利用・大人1,430円)
この日は11:00に讃岐相生駅を出発して歩いて霊山寺まで行き、
帰りの坂東駅16:28分→讃岐相生駅16:48着の普通列車に乗って戻ってくることにしました。
大坂峠
大坂峠越は東かがわ市坂元と徳島県板野町を結ぶ阿讃の国境の峠道で、香 川県側では「阿波街道」、徳島県側では「讃岐街道」と呼ばれる。昭和34年 に海岸沿いに国道 11 号線が開通するまで、この峠道が香川県と徳島県を結ぶ 主要道路であった。
文化庁選定「歴史の道百選」
国道11号沿いを歩いていると道標がありました。
一番札所の霊山寺をめざすのですが、ルート的に先に三番札所の金泉寺に行く予定です。
左に行くと県道1号線ルートで大坂峠を越えて徳島へ行けます。
右に行くと遍路道(四国のみち)です。
景色は県道ルートのほうがきれいだとおもいますが、歴史街道の遍路道を通って徳島へ向かいたいと思います。
ところどころに四国のみちの道標があるので迷わず遍路道に入ることができると思います。
ところどころで県道1号線と交わります。
県境(香川⇔徳島)
県境が山頂かと思っていましたが、ここからもまだまだ登りは続きました。
県道1号線に出ました。
上を見ると鳴門市の看板が見えました。
現在地は板野町です。
四国のみちをひたすら下ります。
県境から約40分、下り始めて約25分で讃岐街道の立札のところまでやってきました。
やっと集落がありました。
大阪口御番所跡
このトンネルの奥はほとんどトンネルです。
阿波大宮駅
讃岐相生駅から一駅、徒歩で1時間45分で阿波大宮駅に着きました。
右は県道1号、左に行くと歩いてきた阿波大宮駅方面です。
この陸橋を高徳線が走っています。
帰りはこれに乗って戻ります。
途中で野生の猿に出くわしました。
第三番札所 金泉寺
県境から遍路道を歩いて約2時間、
第三番札所の金泉寺に到着しました。
☎ 088-672-1087
宗派:高野山真言宗
本尊:釈迦如来
駐車場:無料(約40台)
第二番札所 極楽寺
☎ 088-689-1112
宗派:高野山真言宗
本尊:阿弥陀如来
駐車場:無料(約40台)
中国式の手水舎
板東俘虜収容所
帰りの電車の時間まで余裕があったので、極楽寺から霊山寺までの途中に寄り道してみました。
日本で初めて第九が歌われた、第九日本発演の地です。
ドイツ館
奥には板東俘虜収容所で過ごしたドイツ兵たちの様子や地域の人々との交流を展示したドイツ館、手前には道の駅の物産館があります。
ばんどうドイツ橋
霊山寺に向かってのどかな田舎道を歩いているとばんどうドイツ橋がありました。
ドイツ村の公園内には石橋のドイツ橋もあります。
第一番札所 霊山寺
☎ 088-689-1111
宗派:高野山真言宗
本尊:釈迦如来
駐車場: 無料(約100台)
坂東駅
無事に目標の16:28分発の普通列車高松行に乗車することができました。
乗車時間約20分、スタート地点の讃岐相生駅に戻ってきました。
寄り道しなければ約4時間、必死で歩いた道のりをほんの20分で列車で戻ってきました。
阿波大宮駅をこえてからはほとんどトンネルでした。